ブラジルのメディアによると、25日に南アフリカで発見された新型コロナの変異株オミクロンが30日、ブラジルにも上陸したと判りました。サンパウロ・グアルーリョス国際空港に設置されたアルバート・アインシュタイン病院が実施したPCRテストで男女2人が陽性と判り、アドルフォ・ルッツ研究所が2人の遺伝子配列を分析、オミクロン変異株と判明しました。
オミクロン変異株と確定した2人は南アフリカに住むブラジル人宣教師(41歳の男性と37歳の女性)で、25日、サンパウロ市に住む家族を訪ねるためサンパウロにやって来ました。当時2人は軽い症状がありテストを受け、陽性と判りました。
こうした状況を受け国家衛生監督庁(Anvisa)は既に着陸を禁止している南アフリカ、アンゴラ、マラウイ、モザンビーク、ザンビアからの飛行制限を他の国にも拡大し、着陸拒否を開始するべきだと提案しています。
連邦政府は着陸拒否を拡大するかどうかの前に、オミクロン変異株のさらなる解明が必要としています。感染学者は「国ごとに差別的な措置を課しても感染は防げない」と述べ、根本的な水際対策が必要としています。