フォーリャ紙によると、高等選挙裁判所に正副大統領の任期剥奪を求めるよう訴えた社会民主党に対しジルマ大統領は18日、「社会民主党は選挙裁判所を政治的に利用」していると非難、自分は「直接的、間接的にも、選挙の寄付金を得るためのいかなる汚職行為にも加わったことはない」との意見を盛り込んだ弁明書を公表しました。
社会民主党は、ジルマ大統領とテメル副大統領が再選した2014年の選挙運動で、政治的および経済的に権力を乱用したと訴えています。任期剥奪を求める反大統領派は11点の問題点を挙げ、それを4件にまとめ提訴しています。具体的には「賄賂の一環として、ペトロブラスにより雇用された請負業者からの公式の献金を通して選挙運動資金を調達した」「違法な支出」「詐欺」「社会経済指標の公表を操作」などと指摘しています。
大統領側は裁判を政治利用と反論
大統領側は、社会民主党は選挙の敗北に不満を抱いており、得ることのできなかった多数の票を選挙裁判所で得ようとしていると訴え、「民主主義では、選挙に勝つことよりも重要なことは、国民の投票によって敗北したことを認めることである」と述べています。さらに、裁判を「政治的演説のための舞台として利用することは許されない」と主張しています。