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チリで死亡したブラジル人モデルの死因究明

 ブラジルのメディア18日付によると、7月7日、チリ・サンチャゴのアパート12階から転落して死亡したブラジル人モデルのナヤラ・ヴィットさんの家族が、「自殺するような娘ではない」と、現地で弁護士を雇い、独自に調査を始めました。

 ナヤラさんはサンチャゴの高級地区にあるマンションの12階に、ボーイフレンドのロドリゴさん(ビジネスマン)と住んでいました。彼女はチリに16年間住んでいますが、ブラジルのサンタカタリーナ州に住む家族は「精神疾病の病歴はなく、ましてや自殺願望など無かった」と指摘し、殺害されたに違いないと主張しています。

 家族はナヤラさんの死をボーイフレンドではなく、元夫で、ナヤラさんとの間に産まれた娘の父親からの知らせで知りました。家族は直ぐにチリのボーイフレンドに連絡を取りましたが、彼は何も語らず、その後連絡も取れなくなりました。

 現地の警察は、自殺という線で捜査を進めているようで、これでは真相は分からないと家族は現地で弁護士を雇い、真相究明を始めたものです。弁護士は、「ナヤラさんが転落した直後に室内が掃除されており、疑問がある」と報告し、また死亡直前にサンチャゴのレストランで友達と夕食をとっており、自殺するような様子には見えなかったとも伝えてきました。

 弁護士の働きで、警察も新たな方向から調査を始めたようです。