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幻のアナコンダが出没

 ブラジルのメディア19日付によると、マットグロッソ・ド・スル州のパンタナールにあるアララ・アズール研究所敷地で、ヒヤシンスコンゴウインコの巣を観察していた研究者が、巣の直ぐ側に巨大なヘビ「アナコンダ」が現れたのを見て驚きました。アナコンダはユックリと樹木の横を這って森の奥へ去って行きました。

 動物学者によると、美しい模様を持ったアナコンダを目にすることはなかなか出来ない。写真などに撮られているのは、暖を取るために水から出ているのを偶然見かけたときだろうと言います。

 ところがこのところ、同地域でアナコンダを見たという情報が多くなりました。実業家が川でダイビング中に巨大なアナコンダを見た、スイスの写真家が泳ぐアナコンダをカメラに収めた、農夫がドラードス川の河床の木の上で日光浴するアナコンダを目撃したなどと相次いでいます。

 動物学者は「冬になったこの時期、ヘビが暖かく過ごそうと集まるのは、さして珍しいことではない」と指摘しています。サンパウロ大学生態学者も、「5月または6月が来ると、寒冷前線が通過する前後、特に夜間は水温が非常に低くなるため、ヘビは晴れた時間帯を利用して保温します。アナコンダを見たい人は、ヘビの巣近くにある川や渓谷の土手を探せば,お目にかかれるかも」ということらしい。この時期を外すと、アナコンダの姿を見るのは厳しいようです。