中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

米大統領、家族でブラジル訪問

 現地紙の報道によると、3月にバラク・オバマ米大統領はミシェル夫人と娘のマリアちゃん(12)、ナターシャちゃん(9)の家族連れでブラジルを訪問の予定です。外務省報道官のトバル・ヌネス氏は「我々はオバマ大統領の家族同伴を想定して準備を進めている。ブラジルに家族と一緒に来てもらえるのは大変光栄なこと」とコメントしました。
 オバマ大統領は米国初の黒人による大統領で、ブラジルはルーラ大統領時代から米国と人種差別撤廃への取り組みで協定を結んでいます。ブラジルは初の女性大統領が誕生したばかりで、オバマ大統領一家とジルマ大統領が個人的な友好関係を結ぶ良い機会となると、ブラジル政府は歓迎しています。
 米国ではミシェル夫人の人気がオバマ大統領を凌いでいるといわれます。夫人はプリンストン大学の法科を卒業した弁護士で、現在は退役軍人の支援や子どもの肥満対策に取り組む食育運動を続け、自らホワイトハウス内に家庭菜園まで設けています。服装もブランド品から大衆的な服までこだわらずに着こなすため、国民からの支持も厚いそうです。

ブラジリア、リオを訪問予定

 オバマ大統領はブラジリアとリオを訪問する予定ですが、まだ最終決定ではありません。今月23日に開かれるクリントン国務長官、パトリオッタ外務相との会談で決定される予定です。
 昨年5月には、イランの低濃縮ウラン国外移送問題をめぐり、米国がイランと対立。米国はブラジルに仲介役を依頼していましたが、ブラジルがイランを支援したことでブラジルと米両国の関係が冷え切っていました。依然としてイランの核開発問題やホンジュラス問題、コロンビアの米軍基地問題など、両国が直面する問題は山積ですが、外務省ではオバマ大統領のブラジル訪問を歓迎しています。