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コロナ以外の感染症爆発の危機

 ブラジルメディア28日の報道によると、新型コロナウイルスの蔓延ではしかやインフルエンザの予防接種率が落ち、専門家は「これらの病気の増加が懸念される」と警告しています。

 ブラジルで最大の病院チェーンの小児科医は「はしかは緊急事態への入り口に差し掛かっている。予防接種は、すべての人にとってメリットだ」と述べ、「はしかワクチンは、はしかを防ぐ唯一の方法。しかも非常に効果がある。近年、ワクチン接種率が低く、各国で病気が再発しいぇいる」と警告しています。

 ブラジル保健省によると、2019年に国内で18,000件のはしか確認されました。2020年になって840万人の感染と7人の死亡が確認されています。専門家は、「はしか、おたふく風邪、風疹を免疫するトリプルウイルスのワクチン接種の減少が反映している」としています。

 インフルエンザの流行も同様で、2019年には37万7千人しか予防接種を受けていませんでした。それだけでなく髄膜炎ジフテリア、百日咳、結核、HPVに対するワクチン接種も減少しています。

 専門家は、ワクチン接種率が低くなり、路上生活者がが増えると、コロナウイルスと同様にウイルス感染危険度が増すと警告し、「新型コロナウイルスのワクチンはまだ十分ではないが、これらのワクチンは予防接種に十分なワクチンがある」と指摘しています。