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大統領を告発

 ブラジルメディア29日の報道によると、ブラジルの元クラウディオ・フォンテレス司法長官らが、アウグスト・アラス司法長官に、ジャイール・ボルソナロ大統領は新型コロナ蔓延を加速させる犯罪を犯したとして、最高連邦裁判所に告発するよう文書を提出しました。

 要請したのは元司法長官の他、元連邦検事、元副検事総長、元連邦判事などが名を連ねています。告発で最高裁がボルソナロ大統領の犯罪を認定すれば、5年から15年の懲役が予想されます。

 文書では、ボルソナロ大統領の10の行為が犯罪を構成するとしています。
 ①ワクチンの有効性と副作用に疑問を投げかけ、強制的な予防接種に反対を繰り返した。
 ②ワクチンを全国に配布するための適切なシステムの欠如。
 ③昨年8月にファイザー社の7000万回分のワクチン購入を無視した。
 ④ブタンタン研究所と中国シノバック開発したワクチンを取得しないと声明。
 こうしたことが10項目に渡って糾弾されています。検察は、「怪我した人を悪化させる人は人身傷害に問われるのと同じく、意図的にコロナの流行を激化させたのは犯罪であり、大統領には責任がある」と指摘しています。