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世界で猛威を振るうオミクロン

 ブラジルのメディア5日付けによると、オミクロン変異体が確認されてからわずか2カ月足らずで、英国、南アフリカ、フランス、米国、日本、ブラジルで新型コロナの中で最も猛威を振るい始めました。科学者は過去2年間、新型コロナを綿密に追跡し10を超える変異株を特定しています。

 パンデミックの開始時にアルファ、ベータ、ガンマの変異種が拡大し、昨年2月、インドでデルタ変異株が確認され、 3月にはすでに英国でも確認されました。その後 5か月も経たずに世界に広がりました。そして11月、新たなオミクロンと呼ばれる変異株が登場し、高い感染力で世界に拡大しています。

 科学者は「オミクロンははしかのような速度で伝染している。はしかは、多くの人々に広がるウイルスで、1人の感染者が15人に感染させる。 ところがオミクロンは感染力が強く、1人が10〜20人に感染させる」と説明しています。

 ウイルス学者は、「オミクロンは他の変異種より致死性が低いことが証明されている」と述べてていますが、「オミクロン変異体は、十分な免疫がない人だと入院する事態になり、感染者の一部は死亡することもあり得る。現時点ではワクチン接種を可能な限り拡大し、適切なマスクの使用、混雑の回避、換気エリアの維持などの対策が重要だ」と警告しています。