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ブラジルの研究でも3回目の接種を勧める

 ブラジルのメディア24日付によると、サンパウロ大学医学部などの研究で、中国製ワクチン「コロナバック」を接種した55歳以上の人は3回目の接種が必要とわかりました。英国での研究でも、2回の接種ではファイザーアストラゼネカのワクチンの感染予防効果が低下するとしています。特にデルタ変異株に対しては効力の低下が発表されています。

 「コロナバック」はブラジルで新型コロナ用の最初のワクチンで、早期の摂取が必要と考えられた高齢者と医療専門家に使用されました。この人達は3回目の摂取が必要とされています。

 研究によると、自然感染から回復した55歳以上の人々は、ワクチン接種を受けた同じ年齢の個人よりもウイルス感染に対する抗体が最大6倍多かった、との結果も発表しています。調査の結果では、ワクチン接種を受けた人の95%がT細胞を持っており、感染細胞やコロナウイルスを除去する抗体に関与しており、ウイルスに感染して回復した人の場合、この割合は99%に上昇していました。

 ただ、防御率は55歳を超えると低下しますが、ある程度の防御力はあります。つまり、ワクチン接種後にウイルスに対して防御されていないわけではありません。