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ハリス上議がバイデン勝利に貢献

 米国大統領選挙の激戦を制したのは元副大統領のバイデン候補でした。バイデン陣営の副大統領がカマラ・ハリス上院議員(55歳)で、米国で初の女性副大統領になります。ブラジルメディアは7日付けで、バイデン候補勝利に貢献したのはハリス上院議員と指摘しています。

 バイデン氏はバーニー・サンダース氏と民主党の大統領候補指名を争っていたときから副大統領候補には女性を起用すると発言しており、実際に大統領選が始まると副大統領にハリス上院議員を指名しました。彼女は、母がインド人で、父はジャマイカ人という有色人種です。彼女が副大統領に指名されたことで、人種差別に対するバイデン氏の「差別反対の姿勢」が鮮明になりました。サンパウロ連邦大学国際関係の教授は「女性である、黒人である、そして民主党の社会運動と合致している」ことで、ハリス上院議員の役割は大きかったと分析しています。

 米国研究機関の調査によると、2020年の選挙時点でアメリカには約3,000万人(有権者全体の約12.5%)のアフリカ系有権者がいるとしています。バラクオバマの再選選挙では彼らの票が大きく貢献し、再選を果たしました。しかし、オバマ後をトランプと争ったクリントン候補陣営には黒人がいなく、敗者となりました。

 2017年以来、カリフォルニア州上院議員であるハリス氏は、移民の家庭に生まれました。母親はインド人、父親はジャマイカ人です。法学部を卒業した元検察官です。