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アルキミン氏がルラ候補の副大統領

 ブラジル社会党(PSB)は8日、サンパウロ州のジェラルド・アルキミン元知事をルラ大統領候補の副大統領に指名しました。ブラジルのメディアが報じています。サンパウロ市のホテルで開かれたブラジル社会党と労働者党(PT)の話し合いで正式に決まったものです。労働者党のルラ氏も発表に同席しました。労働者党の正式発表は同党の会議が開かれる14日以降になる予定です。

 アルキミン氏はこれまで大統領選に2回立候補し、いずれも敗北しています。今回の選挙でルラ氏が当選すれば、ルラ政権の副大統領として活動することになります。アルキミン氏は「今は寛大さ、偉大さ、そして団結の時だ。政治は孤独ではなく求心力。私たちは私たちの国の再建のために参加する」と主張し、「民主主義に抵抗するボルソナリズムを打ち負かし、この国を取り戻す必要がある」と述べました。

 アルキミン氏は、ブラジル社会民主党(PSDB)の創設者の1人で、同党に33年以上参加していましたが、「変化の時で新しい道筋を描く時だ」と2021年12月末に党を去り、ブラジル社会党に入党しました。これまでに州知事を始め市長、州議会議員、連邦議会議員などを歴任しています。