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スーパーが黒人男性客を人種差別

 地元メディアによると、ブラジル国内で世界最大手スーパーマーケットチェーンの米ウォルマートが人種差別容疑によって起訴され、裁判所は同社に対し2万レアルの慰謝料を支払うよう命じました。
 発端となったのは、2009年11月、サンパウロ州カラピクイーバ市内の同スーパーで牛乳1パックを購入した男性客が従業員に「黒人の泥棒野郎」と呼ばれて制止されました。その後、従業員はレシートを確認して別の人物と見間違えたことがわかりました。間違えられた男性客は怒りが収まらずウォルマートを告訴、裁判所は「従業員がレジで商品の確認をきちんとするべきだった」として男性客の主張を認め、慰謝料を支払うよう命じたものです。
 この件で同社は声明文を発表し、問題が発生したスーパーでは当時、顧客1人当たりの購入数量限定で牛乳のセールを実施していたため購入数を確認するために男性客に質問しただけで、侮辱行為や人種差別行為を否認していました。