地元メディアによると、上級労働裁判所はサンパウロ市内の家具チェーン店「ロージャス・マラブラス」に対し、皮膚に白斑がある従業員に差別やいじめを行ったとして、5万レアルの損害賠償金の支払いを命じました。この従業員は、皮膚の色素沈着の損失によって引き起こされる白斑皮膚疾患を患っており、皮膚に白斑がありました。
この皮膚病により従業員は、重役社員と一緒に昼食を食べることを禁じられたり、昇給が行われないといった差別待遇を受けていました。同僚からも「パンダ」や「マイケル・ジャクソン」といったあだ名で呼ばれるなどのイジメを受けていました。
裁判所は、この従業員が被った精神的な苦しみを測ることはできないとして、5万レアルの賠償金支払いを命じました。これに対しマラブラス社は声明を発表、この判決を不服として上訴する構えを見せています。