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基準以下の教育レベルにマッケンジー大学

 地元メディアによると、文部省が2011年度の学部学力調査で基準以下の教育レベルだった21大学38学部のリストを公表し、その中にサンパウロカトリック総合大学の歴史学部及び地理学部、マッケンジー大学の建築学部及び都市計画学部なども含まれていることが分かりました。両大学とも人気のある大学で、入学試験も難しいと言われています。
 学力調査は5段階評価で、1点と2点が基準以下と判定されます。今回初めてブラックリスト入りした学部は、文部省に対して改善措置のプランを説明し、さらに大学入試の定員数を増やさないことを約束した誓約書に署名しなければなりません。改善措置の実施については、評価委員会が確認して隔月で報告します。改善措置が実施されていないと判断された場合は、学部閉鎖などの行政処分が下されることもあります。
 文部省は昨年、基準以下と判定された207学部のリストを公表しましたが、これらの学部は08年当時にも低評価を受けていました。これにより、改善がみられない大学は今年度の入試の実施を禁止されています。
 基準以下と評価された大学は両大学の他、サンパウロ州カンピーナス市、ゴイアス、ミナス各州のカトリック総合大学や、ロライマ、セアラー、パラー各州の国立工科大学、ペルナンブコ州とリオ州の国立大学もリストアップされています。