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サンパウロ市地下鉄でストライキ、運休路線も

 地下鉄労働者組合は無期限ストライキへの突入を決定し、23日にサンパウロ市地下鉄の一部路線でストを実施しました。ストライキの影響で同日、サンパウロ市地下鉄(メトロ)の1号線、2号線、3号線が区間運行、サンパウロ郊外電車(CPTM)の11号線、12号線が全面運休となりました。
 多くの日系人が利用する1号線リベルダーデ駅は、運行区間内だったため普段と変わらない様子だったものの、地下鉄職員が利用者へどの駅まで行くのか尋ねる姿が見られました。運行休止を免れた同駅では、特に混雑は見られませんでした。
 リベルダーデ区の日本食材店では、普段は地下鉄を利用している女性従業員がこの日は自動車で出勤、慌ただしく商品を陳列していました。「私、本当は昼から(の勤務)なのよ」という女性従業員はストライキが実施された朝、出勤できる人が少ないことを理由に午前中からの勤務を頼まれ、急きょ車で通勤したそうです。道路の中にはいつもよりより交通量の多いところもありましたが、同店の商品を配送するトラックは普段通りに到着していました。
 写真は平穏だった地下鉄リベルダーデ駅。駅構内には「スト決行中」の張り紙が見られる。(サンパウロ新聞提供)