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サントス近接のグアルジャーに新空港

 地元紙によると、2014年サッカー・ワールドカップ(W杯)開催に向け、今年中にサンパウロ州グアルジャー(サントス市の隣)市内に新空港を建設する計画が進められています。年間50万人の利用客に対応できる旅客ターミナルの建設を皮切りに、将来的には年間処理能力100万人を可能とするターミナルへと拡大していく予定です。この新空港建設には国営石油会社ペトロブラスも出資し、サントス沖の岩塩層下(プレソルト)油田開発にも利用することになります。
 グアルジャー市のマリア・ブリット市長は今月上旬、ブラジリアでワグネル・ビッテンコート民間航空局長ら民間航空庁の代表者と会談し、現在は空軍基地として使用されている場所に新空港を建設するほか、年内にチャーター便の運行を開始するプロジェクト案について説明しました。空軍基地の総敷地面積は200万平方メートルで、そのうち20万平方メートルが新空港として利用され、航空機300機を格納するスペースが設けられます。
 同プロジェクトは、全国空港管理会社組合とグアルジャー市役所との共同事業として進められ、1日につき国内線17便の運行と合計1700人の利用客を予定しています。空軍基地を旅客ターミナルに改築する工事費としては6400万レアル(約30億円)が投資されます。