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知的障がい者サッカーW杯 日本代表奮闘

 知的障がい者サッカーW杯(国際知的障がい者スポーツ連盟主催)が、サンパウロ州のサントス、サンビセンテ、グアルジャーの計4会場を舞台に、11日から25日までブラジルで開催されています。日本はブラジル、ドイツ、ポーランドと同組。13日の初戦はブラジルと対戦し、2―2で引き分けました。
 同W杯の初開催は1994年のオランダ大会。以来6回目になります。今年のブラジル大会には、出場国8カ国が2グループに分かれ覇を競い、上位2カ国ずつが決勝トーナメントへ進みます。
 初戦は、大雨のグアルジャーで行われました。日本チームの小澤通晴監督が「ボールを止める、蹴るの基本的な技術は相手が 一枚上手だった」と振り返るように、試合はブラジルが優勢でした。日本は中盤を支配され、なかなかゴールを奪えません。ブラジルは、雨天で悪いピッチコンディションの中で 、縦への早いパスやサイドチェンジを使い、効果的にゴール前までボールを運びます。前半終 了間際、日本のDFが耐え切れずブラジルが先制。後半開始早々に日本は失点し0―2と離されます。
 その後は一進一退の攻防が続きましたが、日本は後半41分に浦川優樹選手が1点を返し、同43分、FW森 山選手がこぼれ球を執念でねじ込み同点としました。
 日本知的障害者サッカー連盟(JFFID)の天野直紀理事長によれば、日本国内の競技人口は4000人。知的障がい者とは、相対的な境界線で分けたIQ知数で決まるところもあり、日本代表クラスの選手は、健常者と同レベルでプレーします。W杯もFIFAルールを採用しています。
 今回の日本代表のブラジル派遣は協会予算内ではまかなえず、スポンサー支援やユニホームを販売するなどして資金を集め、選手も1人30万円を自己負担しています。
 予選突破を懸けた残りの日程は次の通り。17日ドイツ戦。