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カアチンガ地帯が半減、盲点だった森林伐採被害

 乾燥地帯の東北ブラジルで進む森林伐採で、ブラジル特有の生態系「カアチンガ地帯」の原生林が半減したと、環境省が2日発表しました。同省が2002年〜08年にかけ、衛星写真を使った初めての本格調査の結果、同期間に1万6000平方キロの原生林が消失、調査前の伐採面積と合わせると、同地帯は半減していました。
 ツピー語で「白い森」を意味するカアチンガは、東北ブラジルなど10州にまたがり、総面積は82万6411平方キロ。熱帯夏季少雨気候に属し、大部分は半乾燥地帯です。サボテンなど小さい棘の多い植物で林を形成しています。大きな気候変化が度々起きる地域で、沼地(ブレージョ)と呼ばれる密林が島のように残っているのも特徴です。