５年半ぶりにブラジル訪問中の小泉純一郎元首相が4日午後、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会ビルを訪れ、日系団体関係者約100人と懇談しました。同元首相は懇談に入る前の挨拶で、「ブラジルに移住した先人の方々のご苦労を永遠に忘れてはならない」と強調、今後のブラジルと日本との国際分野でのさらなるパートナーシップ構築の必要性を説きました。小泉元首相は5日まで滞在します。
小泉元首相はこのほか日本とブラジルの関係について、「国際的、経済的、政治的にも良きパートナーとしての機運が盛り上がってきており、今後、国際分野で様々な協力をしていく必要がある」と強調し、日系社会については、「ブラジルの日系人は約束を守るという何ものにも代えがたい信頼関係で、極めて高く評価されている。先人の血と汗の滲む努力があったからこそ、移住された先輩方の高い信頼がある。この先人たちのご苦労は永遠に忘れてはならず、これからもこの努力を忘れないでほしい」と述べました。
（写真提供・サンパウロ新聞）
