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ブラジル五輪招致委員会、リオの高評価に自信

 リオデジャネイロは昨年の一次選考で、招致に名乗りを上げている東京、マドリードなど4都市のうち最も厳しい評価を受けましたが、今回のIOC発表では唯一「非常に質が高い」と評価され、ダークホースから一転、最有力有力候補となりました。ヌズマン・ブラジル招致委員会会長は「国と大陸を変革する、忘れ難い五輪を提供する」と南米初開催に自信満々です。
 IOC発表と時を同じくしてルーラ大統領は、2016年夏季五輪招致でスペインと相互支援協定を結んだことを明らかにしました。同協定は、ブラジルはリオデジャネイロ、スペインはマドリードがそれぞれ立候補していますが、開催地を決める10月2日の国際オリンピック委員会の投票で、どちらかが先に落選した場合、もう一方の支持に回るという内容です。
 大統領はまた、「フランスの支援も望んでいる」と述べ、来週ブラジルを訪れる予定のサルコジ仏大統領からの支持表明にも期待を示しました。フランスは、ブラジルがリオ〜サンパウロ間に計画している高速鉄道建設で、日本の新幹線と売り込み競争をしており、商売上手なフランスは間違いなくブラジル支持に回ると思われます。開催都市として東京が名乗りを上げている日本としては、頭の痛い話ではあります。
 オリンピック開催にそれほど熱意を示さない国民の多い日本の新幹線関係者としては、オリンピック招致を止めてブラジル開催の支持に回りたい心境ではないでしょうか。