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新幹線計画仏連合、入札見送り

 地元紙の報道によると、フランス企業連合が、リオデジャネイロサンパウロ郊外を結ぶ新幹線高速鉄道計画の事業入札見送りを決めました。12月中旬に予定されていた入札が、当初の予定通り11月29日に変更されて1週間が経ちましたが、外国企業連合はブラジル企業の取り込みに苦戦、23日時点で応札準備が整っているのは韓国のみといわれます。フランス同様にドイツ、スペイン、日本も見送りの可能性が出てきました。

消極的なブラジル企業取り込めず

 日本に続き、世界で2番目に高速鉄道を導入したフランスは、複合企業アルストム社が開発した「TGV」で入札に臨むはずでした。ところが、実際に工事を手がけるブラジル建設会社の取り込みがうまくいかず、入札までに調整が出来ないと見送りを決めたものです。
 状況は、ドイツやスペイン、日本も同じです。三井物産などで構成する日本の企業連合関係者も「極めて厳しい」と話しています。これまでに応札準備が整っているのは、ロッテ・ヒュンダイグループからなる韓国連合。同連合は、ブラジル企業10社を取り込み、計20社で連合を組むのに成功しています。このままだと韓国連合のみの単独入札になる可能性もあります。