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話題のソニーニャ区長の強盗撃退交渉術

 フォーリャ・デ・サンパウロ紙が報じるところでは、サンパウロ市ラッパ区のソニーニャ・フランシネ区長(41)が10日夜、同区のカイオ・グラコ通りで強盗に遭いました。ところが区長は、犯人との「値引き交渉」に成功し、わずか35レアル(約1750円)の被害額で済んだと話題になっています。
 同区長の話では、刃物を持った強盗は携帯電話や財布を要求しました。携帯電話には何百という連絡先が入っており、これを渡してはこれからの政治生活に支障を来すと判断した区長は強盗と交渉を開始、犯人の身の上話を親身に聞くなどして犯人を懐柔、携帯電話をあきらめさせ、所持金35レアルを渡すことでケガもなく無事解放されました。
 事件直前に区長と携帯電話で会話していた友人は、交渉の模様の一部始終を電話で聞いており、その見事な交渉術に感服したということです。