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日系女性を殺害

 地元メディアによると、サンパウロ市イピランガ区で11月30日早朝、日系人女性宅に3人組の強盗が侵入、サワダ・サチカさん(78)が刺殺されたほか、同居していた息子さん(52)も刃物で腹部を切られましたが軽傷でした。犯人は室内を探し、約1万5000レアルを奪って逃走しました。2日になっても犯人は逮捕されていません。
 被害に遭った息子さんによると、拳銃とナイフを持った強盗犯3人が午前6時ごろに侵入し、寝ていた母親と自分を縄で縛った後刃物で切りつけました。暴行は約30分続けられ、現金、帽子、携帯電話などを盗み逃走したものです。
 犯人は携帯電話を使って仲間と連絡を取り合っていたことが判明しています。犯人の逃走後、息子さんは自力で縄から抜け出し、緊急医療サービス(Samu)の電話応対による指示を受けながら母親を蘇生しようと試みましたが、救急車の到着後に母親の死亡が確認されました。
 被害者の自宅は、事件前日にも何者かが侵入を試みようとしていた気配がありました。第26地区警察署では写真による犯人の特定を進めています。警察によるとイピランガ区で今年1〜10月に発生した強盗殺人事件数は3件にのぼり、昨年の5件をわずかに下回っています。