サンパウロ新聞のコラムに、おもしろいデータが載っていました。日本移民で、非日系ブラジル人と結婚したその後の関係を述べたものです。非日系ブラジル人の男性と結婚した日本移民の女性はうまく家庭生活を続けており、非日系ブラジル人の女性と結婚した日本移民の男性は離婚率が高いそうです。特に後者の場合は、半数近くが離婚しているといいます。
なぜそうなるのか。ブラジル人気質をいくらかは知っているニュースレターの記者は、何となくその理由がわかります。とにかくブラジルの男性は女性に優しく、仕事を終えた後はひたすら家庭を目指し、家族を大切にします。そうした中で育ってきたブラジル人女性は、結婚した日本の男性にもそれを要求します。ところが日本人は、仕事を終えたらどこかで一杯、家庭のことは奥さん任せ、「釣った魚にえさはやらない」というのが通り相場。これでうまくいくわけがありません。女性は「こんなに私を大切にしてくれる」と、まさに逆の立場です。
そのコラムは「ブラジルに移住した女性は笑い、男性は泣く」と締めくくっていましたが、まさに日伯の文化衝突というところかもしれません。日本の女性の皆さん、ブラジル人男性との結婚は、吉かも知れませんよ。もっとも、気が合えばの話ですけど。
