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河野太郎外相が日系団体歓迎会で挨拶

 ブラジル訪問中の河野太郎外相が19日、サンパウロ市内の文化協会ビルで日系4団体共催による歓迎会に出席、「(日本人の)先輩たちが築いた絆を大切に守りながら、若い人たちとの連携も強化していきたい」と挨拶、呉屋春美ブラジル日本文化福祉協会会長が「私たちにとって大変名誉なこと」と歓迎の言葉を述べました。

 河野外相は挨拶で、今年7月の移民110周年記念式典に眞子内親王が訪問されることが「検討」されていると明かすと共に、「海外最大であるサンパウロの日系社会をさらに進展させたいとの思いでここに立っています」と述べました。さらに,日系人が各分野で活躍していること、昨年4月に開館したジャパン・ハウスが盛況を博していることについて、「日本移民が苦労して築き上げた信頼の表れと思う」と称賛しました。

 歓迎会には、与儀昭雄サンパウロ日伯援護協会会長、山田康夫ブラジル日本都道府県人会連合会会長、松永愛一郎ブラジル日本商工会議所会頭、大城幸夫日伯文化連盟理事長、菊地義治移民110周年実行委員長、呉屋文協会長ら日系団体代表100人が出席しました。

 呉屋文協会長は挨拶で、今年がブラジル日本移民110周年の節目の年であることに触れ、「『笠戸丸』から始まった日伯両国の相互理解は途切れることなく続き、両国の信頼関係は揺るぎがない。現在、ブラジルの日系社会には日系6世までおり、日・ブラジルの新しい人間関係がさらに広がり、深まっていくことを望む」と日系社会の現状を説明すると共に、これからの希望を述べました。

 河野外相は,昨年8月外相就任以来、初めての中南米訪問で「個人的にも中南米は初めて。(今回の)最初の訪問地がサンパウロであることは偶然ではなく、日系社会の皆さんとの出会いを大切にしたかった」とも語り、この後訪問する中南米各国の日系人との交流も深め、各地の若い日系人との連携も強化していきたいとの思いを述べました。

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河野外相を囲んで記念撮影する日系団体代表(サンパウロ新聞提供)