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ブラジルの入国ビザ、大幅に変更の方向

 現在草案中の外国人法(移民法)では観光ビザと業務ビザ(visto de negocios)が一緒になり、20万ドルの投資を必要とした永住ビザの取得が金額の明示が無くなっています。高給年金を受給する外国からの定年退職者もブラジル定住がしやすくなる方向で検討されています。その他、留学、一時滞在、婚姻などについても大きな変更が加えられるそうです。
 新外国人法は、来年ぐらいに議会で審議され、再来年ぐらいの施行と予測されています。現行法は1981年に施行されたもので、時代に合あわなくなってきたのが改正の理由です。
 主な変更点は次の通り。観光ビザと業務ビザが一緒になって期間が5年間、複数回の出入国が可能になります。高額な年金をもらう定年退職外国人にたくさん住んでもらうために特別なビザを発給し、事実上、伯国市民権にちかい待遇となります。報道では、対象になるのは欧州人、日本人などだそうです。
 滞在ビザ(留学ビザ)では留学先を変更することができなかったが、新法案では変更可。しかも、企業の研修も正式にこのなかに含められます。従来はいっさいの現地収入が認められなかった業務ビザも、日当や滞在費をもらってもいい内容に変更されています。また、現行法では基本的に会社役員は永住ビザを取らなくてはいけませんが、一時滞在ビザの中に、あたらしく役員用の2年間の資格(延長可)が創設されます。
 以上のように新外国人法が施行されることになれば、一気にブラジルでの長期滞在が可能になり、ブラジルでの長期滞在希望者には大きな朗報となります。