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両親が3歳女児を虐待

 地元メディアによると、母親と義父の暴力で死亡した3歳の少女が20日サンパウロ市東部の墓地に埋葬されました。埋葬されたのはミカエル・ルイザ・デ・ソウザ・サントスちゃんで、両親は暴力行為で警察に拘束されています。警察は、死因を突き止める調査を行っています。

 実父のホセ・シマン氏は葬儀の場で、ミカエルちゃんが母親や継父と一緒に引っ越してからは子どもと接触していなかったと語り、「どこに住んでいるのか母親に尋ねても、教えるのを拒否された」としています。
 
 ミカエルちゃんに主に暴力を振るったのは義父のエワートン・ローレンソ(30歳)で、暴力でぐったりしているミカエルちゃんを19日、母親のイサドラ・ペレイラ・デ・ソウザ(20歳)とエワートンが病院に運び込みました。病院で死亡が確認され、二人は警察に通報され、そのまま拘束されました。二人は警察の調べに、暴行を否定しています。

 しかし、ミカエルちゃんが虐待されたのはこの時が初めてではなく、以前にも暴行を受け13日間も入院していたことがありました。この時医師は、両親による子ども虐待の兆候を察知していました。このため一時的にミカエルちゃんは祖母に預けられましたが、18日、ミカエルちゃんを母親と義父に戻しました。

 再びミカエルちゃんは虐待の犠牲になり、死亡してしまいました。児童の権利の専門家は、「ミカエルちゃんは母親と継父の元に戻すべき出なかった。適切で慎重な分析が不足していた」と指摘しています。