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アマゾンで歩道にワニが出現?

 ブラジルメディアによると、アマゾナス州マナウス市の住民が5日夜、大通りの歩道にゴミと一緒に5メートルを超えるジャカレー(ワニ)の死骸が捨てられているのを発見、警察に通報しました。目撃者は、「ジャカレーは頭部を殴打され死亡していた」と語りました。

 一方、通報を受けた警察は、動物の死骸を道路から取り除き、住民に動物を埋葬するように指示することはしないと述べ、住民が自主的に埋葬するべきだろうと語りました。警察は、危険がある場合や、犯罪に関係があるときだけ出動すると話しています。

 近くの住民の一人は、「このあたりにはたくさんジャカレーがいます。彼らは小川に住んでいて、普通はそこを離れようとしません。昨日は雨が降ったので水面が上昇、それで道路に出てきたに違いありません。路上のジャカレーを見た住民が捕まえ、殺したのだと思います」と話しています。

 歩道の横にうずくまっているジャカレーを見て驚いたという女性は、「最初は死んでいるとは思わず、本当に驚きました。先週、川でジャカレーを見たばかりだったので、怖かったです」と振り返っていました。

 ワニの研究者によると、地球全体では8種のワニがいて、マナウスには4種が生息しています。「この種は絶滅の危機に瀕してはいませんが、生息地は都市化の波、鉱山開発、水力発電所設置、水質汚染森林伐採などで脅威にさらされています」と指摘しています。