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サッカーのロビーニョ選手が収監され、服役へ

 2013年にイタリアで起きた強姦事件の容疑者、サッカーで有名なロビーニョ選手(本名ロブソン・デ・ソウザ)が21日、ブラジルの高等司法裁判所特別法廷で有罪判決を受け逮捕、22日に収監されました。ブラジルのメディアによると、ロビーニョ選手は2022年1月19日にイタリアの裁判所で懲役9年の判決を受けており、ブラジルではそれを追認する形の判決になりました。

 ブラジルの法律では、海外で刑に服するブラジル出身者の引き渡しは禁止されています。イタリア政府は2月、 ロビーニョ選手が有罪判決を受けたことからブラジル連邦公共省に逮捕、収監を求める要請書を提出していました。21日のブラジルでの有罪判決でロビーニョ選手はその日に、サントスの自宅でブラジル連邦警察に逮捕されました。22日にも刑務所へ護送されます。

 警察の逮捕要求は、判決が下された後、サントス連邦裁判所が許可しました。ロビーニョ選手の弁護士は21日、逮捕を阻止するため連邦最高裁判所に人身保護令状を提出しましたが、この要請は拒否されました。

 強姦事件は2013年、ロビーニョ選手がイタリア・ミラノの主力選手の1人だったときに起きました。ロビーニョ選手は、ミラノのナイトクラブで他の男性5人とともにアルバニア人女性を強姦したとされています。被害女性は大量の飲酒により意識不明でした。被告たちは、関係は合意の上だったと主張しましたが、事件から9年後の2022年、イタリアの裁判所は有罪という判決を下しました。