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ルーラ前大統領、減刑取引を拒否

 地元メディアによると、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ前大統領の弁護士クリスティアーノ・ザニン氏は30日、連邦検察官がパラナ州クリチバ市で収監中の前大統領の昼間外出を認める準オープン体制を裁判所に請求しましたが、ルーラ氏はそれに応じないと述べました。弁護士は「ルーラ元大統領は、服役中の自由に関するいかなる交渉にも応じないという意思だ」としています。

 ルーラ前大統領は、汚職容疑で2018年4月7日に逮捕され。裁判で8年10カ月の判決を受けています。現在は、告発内容は事実ではないと、最高裁で争っています。検察の準オープン体制への拘束緩和請求は、「囚人が少なくとも6分の1の刑に服し、服役態度が良好なため」と説明しています。

 前大統領は「事件そのものがなく、有罪とした裁判官、検察官こそが世間に対しわびるべきだ。権利と自由を取引するなど考えたこともない」と語っています。