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ブラジルで「客室乗務員の沈着な誘導が乗客を救った」と報道

 ブラジルのメディアが2日に起きた羽田の旅客機火災について、乗客、乗務員379人を救ったのは何だったのか、ということについて報じています。メディアは、敏捷な客室乗務員、従順な乗客、難燃性素材で作られた超近代的飛行機が乗客を救ったと指摘しています。

 メディアはまず、客室乗務員の模範的な緊急手順に従ったパニックコントロールを上げます。客室乗務員は飛行機が停止すると乗客に「落ち着いてほしい」と呼びかけ、機内はすぐに煙で充満しましたが、外を見てすぐに状況を確認し、8つの非常口のうちどれが安全に使用できるかを判断した、と訓練どおりの的確な動きを称賛します。

 事故に見舞われたエアバスの広報担当者も、「日本航空の客室乗務員の模範的な避難誘導は高く評価される」と話しています。そして客室乗務員の的確な判断に加え、乗客が客室乗務員の指示に従順に従ったことを指摘します。日本航空担当者も、8人の未就学児を含む乗客の落ち着いた避難ぶりを称賛していると報じています。

 ついでエアバスA350は、疲労しにくく、メンテナンスが簡単な軽量カーボン複合材を53%(胴体、尾翼と主翼の大部分、前方部分の一部など)に使用しています。専門家は「構造が無傷のまますべての乗客と乗組員が安全に避難出来たのはカーボン複合材だったから」と話します。アルミニウムは摂氏約600度で溶けて熱を伝導しまが、炭素繊維は約6倍高い温度に耐えることができ、溶けなくてくすぶって燃えるといいます。このため乗客は、火が回る前に脱出できた、と指摘します。

 メディアは、「とにかく乗客、乗員が無事だったのは第一に乗務員の冷静な対応だった」と指摘しています。