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ブラジルの警察元局長が元恋人から迫害で訴えられる

 ブラジルのメディア22日付がブラジリア市民警察の元局長と元恋人の裁判を取り上げています。事件は元局長が元恋人(25歳)を迫害したというもので、ソーシャルネットワーク上で執拗に攻撃されたとしています。市民警察は事件として受理、元局長は4日から収監されています。

 捜査している市民警察は、インターネット上の攻撃的なコメントは、コンピューターのIPアドレスまたは逆検索(電子メールやアカウント名などのプラットフォーム上の登録形式を追跡する)で追跡することができ、捜査官は、裁判所の命令で警察のデータベースから事実関係を解明するとしています。

 被害者は法廷に、被告の元局長から受けた迫害の録音、メッセージ、画像を提出しています。これにより元局長は、被害女性に対する7つの犯罪を犯したとして告発されました。訴状には、元局長は違法に守秘義務を破り、携帯電話や警察車両を使って被害者を追いかけたとあります。

 事件の発覚は、元恋人が9月29日、州知事に迫害を訴えたことでした。知事から警察への被害届提出を促され、警察署に行ったところ、なんと元局長がそこに現れ、彼女を脅し、告訴を思いとどまらせようとしたそうです。

 この後、インターネットでの迫害が始まります。被害女性によると、元局長は彼女をずっと監視していたといいます。彼女が警察に訴えたときの市民警察は訴えられた元局長が率いており、被害女性は、知事にでも訴える他、方法がなかったというわけです。元局長の弁護側は、これと言ったコメントをしていません。