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ブラジルでカナダ人ジャーナリストらが襲われる

 ブラジルのメディアによると、カナダのジャーナリストや映画製作者ら3人組が22日、マットグロッソ・ド・スル州先住民族と牧場主の紛争地域で、フードをかぶった男性グループに暴行を受けたと警察に届け出ました。事件が明るみになったのは、カナダのグループが23日にソーシャルネットワークに掲載したためです。

 カナダの3人組はフォトジャーナリスト、映画製作者で人類学者、森林技師の3人で、同所へは先住民と農家の対立のドキュメンタリー制作のために向かってしていました。被害者の一人は、暴漢にナイフで髪を切られたりしたと言います。

 警察の調べによると、3人は22日の午後、マットグロッソ・ド・スル州で開催されたブラジル全土の先住民族指導者会議に参加していて、問題の場所で紛争が起きているのを知り、そこへ向かいました。現場に到着する前に、彼らはナイフとピストルで武装した約30人の男たちがピックアップトラックでやってきて襲いかかり、彼らを殴り、カメラ、パスポート、携帯電話を奪ったと言います。

 事件は連邦警察と市民警察が捜査しており、被害者の損失額は10,000ドル以上としています。3人は暴行を受け、持ち物を強奪された後に暴漢から解放され、現場から130km離れたアマンバイ市(マットグロッソ・ド・スル州)まで逃れ、警察に被害届を出しました。

 同所の先住民は、土地紛争が起きているこの場所は安全とは言えないと話しています。