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南米6カ国、鳥インフルエンザ対策強化

 ブラジルのメディアによると、ブラジル農業畜産省は30日、鳥インフルエンザの蔓延を防ぐため、鳥を集めた展示会、大会、見本市などの開催を停止すると発表しました。この措置は、飼育中の生産(肉、卵)用、観賞用の鳥類、野生、外国産鳥類を含むあらゆる種について、ブラジル全土で適用されます。

 農務省は、原則90日間としていますが、延長される可能性もあります。ブラジルではまだ鳥インフルエンザの症例は確認されていませんが、近隣諸国ではすでに症例が確認されています。南米6カ国の首脳会議に出席したカルロス・ファバロ大臣は「鳥インフルエンザ予防対策について、意見を交換した」としています。

 チリ保健省は29日、鳥インフルエンザがヒトに感染した症例を確認しています。同国では、2022年末から野生動物での発症を記録しています。こうしたことから、ブラジル・パラナ州の養鶏農家は警戒を強め、養鶏場の予防策を強化しています。