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アルゼンチンでサル痘患者発見

 ブラジルのメディアによると、アルゼンチン保健省は22日、国内でサル痘の疑いのある最初の症例が出た、と発表しました。同省によると、ブエノスアイレスの住民が「サル痘に似た」症状で保健サービスに連絡してきたということです。

 サル痘の疑いのある住民は、同感染症が発生がしているスペインへの旅行から戻ったばかりでした。スペインの首都マドリードでは、サル痘発生の疑いでサウナが禁止されたりしています。

 サル痘は、サル痘ウイルス に感染して起きる人獣共通の感染症で、天然痘よりも軽い病気ですが、症状によっては死亡することもあると言われます。感染すると手足への発疹、頭痛、体の痛みといった症状が現れます。西アフリカ、中央アフリカの一部で見られる軽度の風土病(感染症)とされ、現在、欧米で感染者が相次いで確認されています。

 アルゼンチンの患者は全身の発疹と発熱が見られ、サル痘特有の症状ということです。同保健省は、「患者は隔離され、治療により経過は良好」としています。