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キューバで国民議会議員選挙を実施

 ブラジルのメディアによると、キューバでは26日、今後5年間の国民議会議員470人を選ぶ選挙が行われます。候補者は470人で、野党の候補者はいません。国内にはキューバ共産党は1党だけなので、選挙は現政権を承認するかどうかの指標となります。棄権率が高いのは、現政権に対する批判が高いということです。

 キューバの法律では、候補者は選挙区の有効票の半分以上を獲得する必要があります。野党候補がいないのに選挙が行われるのはこのためで、候補者で有効票の半分を占めない人が出た場合、5年間空席とするか、あるいは市町村議会に別の候補者を選ぶよう要請するかの方法がとられます。議員候補者は、労働組合員、大学生、小農民で構成される委員会で選出されました。

 同国の国民議会議員選挙は2019年に新憲法が承認されてから初めてのことです。投票結果は、誰が次の大統領になるかを決める選挙になります。下院議員は選挙から45日後に会合を開き、キューバ大統領と議会幹部を選びます。予想ではミゲル・ディアス=カネル現大統領が再選される見込みです。