中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

ブラジルでも卵が急騰

 ブラジルのメディア15日付によると、2月に入って卵とティラピアの価格がブラジル市場で高騰しています。応用経済学高等研究センターのデータで判ったもので、2月に入った2週間で急騰し、過去最高を記録しました。

 カトリック教徒が赤身の肉の消費を制限する四旬節(復活祭前までの40日間)が近づくと、商店やスーパーマーケットでは在庫が増え始めましたが、農場や養殖業者の供給量が小売や卸売の予想を下回りました。サンパウロ州最大の卵産地であるバストス市では、1月から2月13日までに卵30ダース入りの箱が14%高騰し、平均価格は158.38レアルに達しました。

 一方、ティラピアの価格は、Grandes Lagos地域(サンパウロ州北西部とマットグロッソ・ド・スル州の境界)で1月から2月10日まで1.4%上昇し、8.79レアルに達しました。同研究所によると、ティラピアの価格上昇は7カ月連続です。

 卵の供給が減少したのは、生産コストが高くなリ、多くの養鶏業者が産卵鶏の処分を強化したためで、ティラピアは昨年、南部および南東部で記録された寒冷前線による影響で魚の生育に影響が出て、出荷に狂いが出ているのです。