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ブラジルの燃料価格急上昇

 日本でガソリン価格がすごい勢いで上昇していますが、事情はブラジルでも同じです。ブラジルのメディアによると、ペトロブラスが発表した新しい価格が26日、適用され始めました。

 国のエネルギー担当部署の調査によると、国内のガソリンスタンドのガソリン平均価格は先週0.6%上昇し、1リットルあたり6.36レアルに達しました。高いところでは 7.46レアルにもなり、4週連続の上昇です。市民は「人の食料よりも、車の食料が高くなった」と嘆いています。

 サンパウロ市内のガソリン価格を見ても、2021年の初めは 4.36レアルだったのが、すでに 5.95レアルに達しています。消費者の話では、 6.99レアルを請求しているガソリンスタンドもあり、ドライバーの中には車からオートバイに乗り換えた人もいます。

 若い女性は通勤とモジダスクルーゼスの家族を訪ねるのに車を使用していましたが、「乗用車からバイクに乗り換え、月に400レアル節約している。快適さがなくなったが、経済的には助かっている」と話しています。サンパウロ市では自動車の使用を減らした理由として燃料の価格を挙げたドライバーが4%から35%に増加しています。

 ボルソナロ大統領は26日のイベントで、「残念ながら、海外の石油価格の高騰と為替レートとの事情で、燃料価格が上昇するだろう」と予測していました。打つ手は無しといったところです。