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サンパウロ州政府、サンパウロ電力公社の売却を検討

 フォーリャ紙の報道によると、サンパウロ州のアルキミン知事は電力供給量で国内3位のサンパウロ電力公社を国営公社エレトロブラス傘下のFurnasに売却することを検討しています。
 2008年にノッサ・カイシャをブラジル銀行に売却して53億レアルの財政収入を得た、前政権の手法と同じ財政再建策です。サンパウロ電力公社は2年前に民営化の話が持ち上がり、州政府は売却益60億レアル以上の収入を見込んでいましたが、売却計画は進みませんでした。新知事は売却を推し進める方向に舵を切ったと見られています。知事は、サンパウロ電力公社ブランドを残すため、政府への売却を望んでいるようです。
 しかし、州エネルギー局のジョゼ・アニバル局長は、同公社の売却について、「あくまでも可能性の一つにすぎない」と語っています。