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メキシコの空港で旅客機が銃撃される

 ブラジルのメディアによると、メキシコの空港で銃乱射事件があり、乗客が座席の間に避難する騒ぎになりました。事件が起きたのは5日のクリアカン空港で、麻薬王が逮捕されたことで麻薬密売人たちが反発、旅客機に向け銃弾を浴びせました。

 メキシコの麻薬カルテルのボスの息子オビディオ・グスマンが逮捕されことに麻薬密売人たち反発し、銃撃騒ぎになったもので、メキシコ空軍機も被弾したほどです。メキシコの国防相は記者会見で、「治安部隊がシナロア・カルテルの32歳の密売人を捕らえた。グスマンはメキシコシティで拘束されている」と発表しました。

 事件が起きたのは、メキシコシティで開催されるジョー・バイデン米国大統領も出席する北米首脳会議の数日前で、メキシコ政府関係者は、「グスマンの逮捕は、バイデン大統領の訪問を前に米墨協力の面から歓迎すべきことだ」と述べました。

 飛行機乗客の一人は、「離陸のために加速していたとき、飛行機のすぐそばで銃声がしたので、全員が座席の間にひざまづき、床に身を伏せました」と恐ろしい体験を語りました。メキシコ北部のクリアカン市は、世界で最も強力な麻薬密売組織の本拠地があります。

 事件に巻き込まれた民間旅客機はメキシコのアエロメヒコ航空で、クリアカンからメキシコシティに飛ぶ予定でした。飛行機の胴体が銃撃を受けましたが、乗客・乗員に怪我はありませんでした。同事件で空港は閉鎖されました。