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サンパウロ南部のファベーラで抗争激化

 サンパウロ南部で元警察官で結成された民兵組織と麻薬組織が抗争、民兵組織のメンバーが殺害され、警察が調査しています。ブラジルのメディア22日付によると、この対立で今年3月から7月にかけ、すでに5人の死者が出ています。

 これまでサンパウロのカンポ・リンポなどのファベーラ(スラム街)は1990年代から麻薬組織のPCCが統治しており、リオデジャネイロと違って民兵組織(元警察官で組織)と麻薬組織の対立は見られませんでした。ところが、民兵組織が麻薬組織の支配するサンパウロ南部地区のファベーラに手を出し始めたことで、両組織間の抗争が激しくなりました。

 抗争で死者が出たことで警察は、事件の捜査を行っており、これまでに4人の容疑者を起訴し、他に2人を予防的に逮捕しています。捜査は今も続けられ、逮捕者は増加する見込みです。