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マリーナ副代表、米国特使にアマゾン基金支援を要請

 ブラジルのメディアによると、連邦政府の次期副代表で移行政府のメンバーであるマリナ・シルバ元環境大臣は10日、COP27で米国のジョン・ケリー気候変動特使と会談、アマゾン基金への資金援助を求めたと語りました。ボルソナロ政権では活動しなかったため、ファンドには環境保全活動への投資資金32億レアルが眠っています。

 マリーナ副代表はケリー特使が「米国は森林保護で強力なパートナーシップを持つことを熱望していると語った」と述べ、「協力関係を深めることが重要であり、米国は森林保護において、アマゾンの2,500万人以上の経済・社会発展を可能にする代替案を模索する、より強力なパートナーシップを持つことを熱望しているというシグナルだ」と説明しました。

 最高裁は政府に対し、60日以内にアマゾン基金を再稼働させるよう命令、アマゾン基金への主な支援国であるノルウェーもルーラ氏の勝利によってアマゾン基金に援助を再開する予定といわれます。

 マリーナ副代表は生物多様性に焦点を当てたCOP8が開催されたことを指摘、「ブラジルで気候COPを開催することは重要なことである」と述べ、ボルソナロ政権によってCOP25開催が挫折したことを惜しみました。

 ルーラ氏はこの問題についてコメントしていなく、将来的に開催したいとも直接表明していませんが、マリーナ副代表は「彼は開催に関心がある」と主張しています。