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リオで麻薬や違法建築物を取締

 ブラジルのメディアによると、リオデジャネイロの警察は9日、同市南地区のロシーニャで麻薬や違法建築物の取締を行い、大麻を栽培している温室や麻薬、ライフル銃、手榴弾9個、空気圧プレス機、薬物内服のための器具などを発見、押収しました。同取締には市民らも協力しました。

 この捜査は、ビラ・ベルデと呼ばれる場所に武器や麻薬の隠し場所があるという通報を受け行われました。大麻を栽培している温室のほか、武器、大麻栽培の空き地も発見されました。この捜査で石造りの家屋、不規則な増築、不規則な廃屋、ガレージなどの不法建築物が見つかり、警察と応援の市民の手で取り壊されました。

 解体が行われた場所は、雨水の流出経路にあり、倒壊の可能性が高く、近隣の住宅の居住者や住民を危険にさらすとして、民間防衛局から苦情が出ていました。、公共秩序担当者は「ここは組織犯罪の影響下にある地域で、人命を守るために、不規則な構造物を取り壊した」と説明しました。

 建物の解体作業は9月にも市役所が行いましたが、そのときは武装した10人ほどの麻薬密売人によって妨害されました。その際、現場で、市役所の作業員に立ち去るよう要求したそうです。今回は警察の他、自然保護局、特殊作戦技術調整局、市民も参加しました。