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エクアドルの閣僚4人が辞任

 ブラジルのメディアによると、エクアドル政府は5日、経済、保健、公共事業、高等教育の各大臣が、先住民の抗議デモを受けて辞任したと発表しました。抗議デモは、物価高に対するデモで6人が死亡したことで行われ、ギジェルモ・ラッソ現大統領は厳しいデモの洗礼を受けています。

 辞職に追込まれた閣僚はシモン・クエバ経済相、シメナ・ガルソン保健相、マルセロ・カブレラ交通・公共事業相、アレハンドロ・リバデネイラ高等教育相です。大統領府は、「職務遂行における忠実で貴重な奉仕に感謝する」とコメントしました。

 エクアドルでは1997年から2005年の間に3人の大統領を倒すのに参加した先住民族連合が組織する抗議活動が、デモで6人が死亡したのを受け、ラッソ政権に対しても続けられていました。デモは30日、燃料価格を最大8%引き下げるなどと約束した「平和協定」に政府と先住民族連合が調印、収束しています。