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コロンビアの鉱山で事故、救出を待つ14人

 ブラジルのメディアによると、コロンビアの鉱山で30日に爆発事故が起き、14人の鉱山労働者が閉じ込められました。救助活動を続ける国立鉱業庁によると、鉱夫が閉じ込められている場所まで残り30%というところまで降下し、2日には現場に到着できるとしています。

 救出活動は約50人の救助隊員で行われています。鉱夫が閉じ込められていると思われる場所は地下200メートルの地点で、救助隊はそこを目指して降下しています。救助隊の指揮者は「全員が無事であることを祈っているが、現場は高温、高圧、高濃度の一酸化炭素に満たされ、激しい爆発が起きたところ」と語り、生存の可能性は低いことを示唆しています。

 鉱山爆発事故の原因について国立鉱業庁は「今の段階では仮説だが、鉱山内のメタンが爆発、それによって火災、崩壊が起きたと思われる」と述べています。この鉱山は、2021年3月27日にも別の事故で作業が中断され、今年5月まで閉鎖されていました。それがどういうわけか鉱山は、「操業許可を持っていた」といいます。救助隊は「事故の処理が終った段階で、その疑問は明らかにする必要がある」と指摘しています。

 石油と鉱石はコロンビアの主要な輸出品ですが、昨年だけで、鉱山事故で148人の死者が出ています。