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マスク無しの大統領に罰金請求

 ブラジルのメディアによると、サンパウロ州政府がコロナウイルス拡散を封じ込めるためにマスク着用を課していた昨年6月、マスク無しでバイクに乗ったとしてボルソナロ大統領ほか随行した13人に11日、サンパウロ公務省が罰金総額約210万レアルを支払うよう通知しました。

 検察は、「被告は州政府の規則に従わず、大勢の人々がそのような義務(マスク着用)に違反することを奨励し、サンパウロの住民の健康に深刻な損害を与えた」と主張、民事訴訟を起こしています。さらに「パンデミックはすべての人の日常生活を変えるため、公共および私的な場所でマスクを着用するといった予防措置は法的義務とも言える」と指摘しています。

 サンパウロ州政府は2020年7月からマスクの着用などを義務付けています。違反すれば個人は約 500レアルを、商業施設はマスク無しで入場した人一人当たり 5,025レアルを支払う必要があります。マスク着用の標識を掲示していない施設は場合によっては1,380.50レアルの罰金を課せられる可能性があります。