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サンパウロ市議会がプラ製ストロー禁止法実施へ

 国内メディアによると、サンパウロ市議会は27日、客にプラスチック製のストロー提供を禁じる法案の1回目の採決を行い、41対2と圧倒的多数の賛成で可決されました。しかし、法案が市議会を通過しても市長が承認する必要があり、そのためには市議会で2回目の採決を行い、賛成多数が必要です。ブラジルは週末からカーニバル休暇に入り、同法案2回目の採決は3月第2週になる予定です。

 同法案では、サンパウロ市内のホテルやレストラン、バー、軽食店、ナイトクラブ、ダンスサロンをはじめとする商業施設やイベント会場で、客にプラスチック製ストローの提供を禁じ、ストローを提供する場合には、リサイクル可能な紙や食用もしくは生分解性の素材で作られ、また同様の素材を用いた包装で密封されたもの、と規定しています。違反した場合、最初は警告を受け、2度目には1000レアル(約3万円)の罰金が科され、3度目には罰金額は2倍となり、違反が6度目になると罰金8000レアル(約24万円)が科され、しかも営業停止になります。

 サントス市を含むサンパウロ州沿岸部の6都市ではすでにプラスチック製ストローは禁止されており、サンパウロ州議会でも同州全域でプラスチック製ストロー禁止法案作成が進められています。同州の法案は罰金が500~5000レアル(約1万5000~15万円)で、サンパウロ市の法案より罰金額が低く設定されています。