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動物虐待で牧場主に逮捕状=ブラジル=

 ブラジルのメディアによると、11月初旬、サンパウロ州ブロタス市の水牛牧場(1000頭以上放牧)で水牛を虐待したとして牧場主が逮捕されましたが、保釈金1万レアルを支払い保釈されました。その後水牛の飼育状態をサンパウロ大学サンパウロ州立大学の専門家が調査し、8日に予備報告をしました。翌日の9日、ブロタス市民警察は牧場主予防拘禁の逮捕状を法務省に要請しました。

 警察は、実態を把握すべき所有者はそれをせず、5つの犯罪を犯したと主張しています。内容は野生動物、家畜、在来種または外来種の虐待、死骸に対する損傷、切断の行為などの他、森林破壊・損傷、保護基準に違反した使用を指摘しています。同農場の労働者2人は動物虐待ですでに逮捕されています。

 牧場主ルイス・ソーザ氏の弁護士は「ソーザ氏は逮捕状を驚いて受け取った。裁判所に弁護の要請を提出する予定だ」と述べています。農場主も水牛への虐待を否定しています。

 同牧場の栄養失調でやせ細った水牛は、今はボランティアたちから水と食料を与えられ、徐々に回復しています。ボランティアが最初に訪れたときは、死体が散見されたと語っています。環境警察は、ブロタスでの動物虐待に対して200万レアル以上の罰金を課しています。