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アルゼンチン大統領、ロシア製ワクチン接種を表明

 ブラジルのメディアによると、アルゼンチン保健省は24日にロシア製の新型コロナワクチン「スプートニクV」の緊急使用を許可していましたが、26日、同国のアルベルト・フェルナンデス大統領が29日から同ワクチンを接種すると正式に発表しました。アルゼンチンはロシアから2500万回分の供給を受ける契約を結んでいます。

 アルゼンチン国民の中にはロシア性のワクチンに疑問を持つ人も少なくありませんが、フェルナンデス大統領は「ワクチンを開発した研究所にはノーベル賞を受賞している研究員もいる。ワクチンが到着したら最初に私が接種する」と語り、十分に信頼できると指摘しています。

 フェルナンデス大統領は来年秋になれば、国民の大半が接種できるとしており、「それまでは新型コロナウイルスに感染の恐れがあるので、密を避け感染しなよう気をつけて欲しい」と述べています。アルゼンチンは「スプートニクV」の他、製薬会社アストラゼネカとオックスフォード大学が開発したワクチンの供給を受ける契約も結んでいます。

 中南米の国ではメキシコ、チリ、コスタリカが製薬会社ファイザー製造のワクチンをクリスマスイブから接種を開始しています。メキシコは、ラテンアメリカで最初にワクチン接種を開始した国です。