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11月、ブラジルはエネルギー危機?

 ブラジルのメディアによると、連邦政府は25日、電力消費量を最大20%削減するという目標を定めた大統領令を発表、同時に電力を節約した消費者向けの「賞」も発表しました。

 この賞は、電力を節約した住宅、地方、商業、産業の消費者に対して与えられます。どういった賞になるかは未定で、詳細は9月に発表されます。

 電力消費削減令が出されたのは、心配される水不足のためで、電気部門監視委員会が24日、国のエネルギー状況が「悪化している」との報告を受けてのものです。連邦公的機関は2021年9月から2022年4月までにエネルギー消費量を10%から20%削減することを求められています。

 国は1991年、最悪の水危機に直面しました。エネルギーを生み出す70%を占めるのが南東部、中西部の貯水池ですが、ここが23%の貯蔵量まで減少したのです。監視委員会は今年度も、このままでは水不足で10月、主に11月のエネルギー需要を満たすのは困難としています。